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噛み合わせ|おおはし歯科クリニック|草加市 金明町にある歯科医院

噛み合わせ

Occlusion

Occlusion

噛み合わせ

噛み合わせとは

噛み合わせ

噛み合わせとは上下の歯の接触状態をいいます。
正常な噛み合わせとは、ただ歯が綺麗に並んでいるだけではなく、奥歯で噛んだときに上下左右の奥歯がしっかりと噛み合っており、下の歯を前後左右に動かしたときにバランスよく接触し、顎関節、歯肉、歯、骨にダメージが及びにくい状態です。
悪い噛み合わせとは、上下の歯がバランスよく接触しておらず、咀嚼の能率が悪くなります。噛み合う歯の接触面が減少してしまうと、接触している歯だけにかむ力が集中してしまい、歯や歯ぐきに負担がかかって、歯が欠けたり折れてしまったり、さらに歯周病のリスクも高くなってしまいます。悪い噛み合わせは顎関節にも大きく影響します。顎関節は体の軸である背骨につながっており、体全身のバランスを取る大切な役割をしているだけでなく、首から上の筋肉にも大きく関係しています。ですので、顎関節のバランスが乱れてしまうと、全身に悪影響を及ぼしてしまい、様々な症状を引き起こしてしまいます。

悪い噛み合わせの原因

むし歯や歯周病、事故や外傷などで歯を失ってしまった場合、失ったところに入れ歯やインプラントなどを入れることが必要ですが、治療をせず歯がないまま放置してしまうと、周囲の歯が移動したり、傾いたりしてしまうため、噛み合わせが悪くなってしまいます。また、被せ物を入れる補綴治療をしても、被せ物の高さが合っていなかったり、咬合力のコントロールがうまくできていない場合、噛み合わせが悪くなり、特定の歯に負担をかけることになってしまい、その結果歯の寿命を縮めることにもつながってしまうのです。

食生活や悪い癖、ストレスなどが原因

普段の食事の際に無意識に片側だけでかむ癖があったり、頬杖やうつぶせ寝などの癖がある場合は、噛み合わせを悪くする原因になります。また、無意識に仕事中や細かい作業中に集中しているときや、過度にストレスを感じたときに食いしばりをしてしまったり、就寝時の歯ぎしりや食いしばりは、歯に大きな負担を与えてしまいます。こういった場合、歯がすり減ってしまったり、詰め物や被せ物が壊れたりすることが原因で、噛み合わせが徐々にずれてしまうことがあります。さらに顎関節も過緊張を起こしてしまうため、顎関節症を引き起こす原因になってしまう場合があるのです。

噛み合わせを治す方法

  • 矯正治療で歯の位置を改善する。(根本的改善ができますが、年単位の時間と費用がかかります。)
  • 補綴処置(歯を削りクラウンやアンレーをかぶせる)、修復処置(コンポジットレジンなどを充填築盛)で歯の形態を改善する。
  • 歯の形態修正(有害な接触面をわずかに削合し、形態を修正する方法。現状の噛み合わせの状態の中でバランスをとる方法です。)

以上の方法の中からお口の状況などを踏まえながら、1つもしくは複数用いて噛み合わせの治療を行います。

TCH(tooth contacting habit)《歯列接触癖》

TCH(tooth contacting habit)《歯列接触癖》

1日のうちで、上下の歯がくっついている時間は何分あるでしょうか?通常食事や会話、唾を飲み込むときに上下の歯が接触しますが、それは1日のうちで約17~20分といわれています。それ以外は上下の歯は離れて、接触していない状態が正常といわれています。
TCHとは食事や嚥下以外の時に、ずっと弱い力で上下の歯が接触してしまっている状態を示します。物事に集中しているときや、寒さに震えているときなど、無意識に歯を接触させていることがあります。そのような状態を長時間続けてしまう癖をTCHといいます。たとえごく弱い力での接触であっても、TCHがあると歯や歯ぐき、顎の関節やまわりの筋肉に余分な力を加え続けることになるため、顎関節症を発症させたり、歯に影響が出たりします。

TCHにより起こる問題

  • 顎関節症
  • 歯が欠ける、すり減る
  • 歯がしみる(知覚過敏)
  • 歯がグラグラする
  • 噛むと痛い
  • 詰め物が取れる
  • 歯根破折
  • 歯周病が悪化する
  • 入れ歯が痛くなる、壊れる
  • 頭痛や肩こり

TCHはあごを動かす筋肉が収縮して歯や歯ぐき、顎の関節に力が加わり続けます。軽い力からグッと噛みしめるような強い力まで人によって様々ですが、無意識にしている癖なので本人は気付きません。

TCHが出やすい場面

  • パソコン(スマートホン)の操作
  • 読書や勉強
  • 料理や家事
  • 車の運転中
  • 集中や緊張する場面

TCHが出やすい場面

しっかり歯を磨いていたり、定期的に歯医者に通っていてもこのTCHが原因で症状が出たり、歯の寿命を大幅に縮めてしまうケースも少なくありません。口の中の状態やあごの状態からTCHのリスクを知ることができます。TCHのリスクを知ることから始め、それを減らすために対処することが重要です。